アルコールの特性


 アルコールは百薬の長といわれ、適度な飲酒は疲労感を和らげ、食欲を増進させるなどの効果を持っています。しかしアルコールは二面性をもっており、一方で致酔性、慢性影響による臓器障害、依存性を伴います。
 アルコールに対しては予防に力点を置くことが重要であります。そのためには健康教育の充実、未成年者飲酒禁止法の趣旨の徹底、アルコール飲料の販売からの効果的対策の三者で連携を図りながら検討、実施していくべきであります。
 以下に述べる手段などを通して知識の普及を図ることが出来ます。

あ)行政が適正飲酒について、広報活動等を通して、普及・啓発を行うこと。

い)肝機能の異常等、アルコールと関連した異常を早期発見できる検査を、健康診断の一環として実施している事業所が多いが、有所見者に対する事後指導として、適正飲酒教育を充実すること。特に、退職後に飲酒が問題化する例があることから、退職を控えた勤労者に対し、飲酒についての生活指導を実施すること。

う)未成年者の飲酒が増加しているとの指摘を考慮し、健康教育の一層の充実を図ること。また未成年者の飲酒増加の背景には、親等の未成年者飲酒についての認識の低さがあることが推測されるため、親等に対する知識の普及を図ること。

え)飲酒問題を持つ者は、初期には身体疾患の治療のため、アルコールの専門治療体制を備えていない内科等の医療機関を受診することが一般的であり、これらの者に対し早期から効果的な治療を行うためには、一般の医師のアルコール関連問題についての理解を高める必要がある。このため、医学教育の中でも所要の配慮を行い、医師全体のこの問題に対する意識の向上を図ること。


 アルコールは、無色透明で揮発しやすく、特有の芳香を持っています。また、他の物質とよく混和し、よく溶解し、よく反応する特性を持っています。さらに、殺菌、消毒効果も得られ、マイナス114℃以下にならないと凍らない上によく燃え、ススや悪臭をださない等、多くの分野への利用ができます。 

 アルコールの使用用途を挙げます。
・食酢の原料
・ 味噌、醤油、麺、漬物などの加工食品の防腐用
・ ジュース、アイスクリーム、ケーキ類をつくるための食品香料
・ 洗口剤、除菌スプレーなど
・ 薬局方・試薬アルコール
・ タバコ香料
以上のような調味料・食品防腐加工などです。
 


参考としてアルコールの需要分野での数値をグラフ化してみる。
A:飲食料品工業用
B:化学工業用
C:薬局方アルコール
D:試薬アルコール
E:その他



M:メガリットル  
Aが最も高く B>C>Dと小さくなっている。

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