ウーロン茶・甜茶中のポリフェノール

1. ウーロン茶
 ウーロン茶は紅茶や緑茶同様、ツバキ科のCamellia sinensisの葉を原料とするが、緑茶はそのまま乾燥させて使用し、紅茶は完全に発酵させて用いるのに対して、ウーロン茶は独自のプロセスを経ることによっていわゆる半発酵状態で使用する。その結果、緑茶のポリフェノール成分であるカテキン類は約半分がそのままウーロン茶でも検出できるが、残りの半分は酵素あるいは熱によって変化したものが検出される。これらのものはウーロン茶特有であり緑茶や紅茶中には存在しないポリフェノールであり、独特の味とこくを醸し出す。生理作用も独特で、抗う蝕作用、抗炎症作用、コレステロール蓄積抑制作用、抗肥満作用などが知られている。また近年では抗アトピー作用をはじめとする抗アレルギー作用が顕著であることが示されている。 

2. 甜茶  
 甜茶はバラ科のRubus suavissimusを原料として作られ、中国では甜茶は熱を下げ、肺の乾きを癒し、痰を除いて咳をとめるなど風の主症状を抑える健康茶として古来より愛飲されている。甜茶のポリフェノール成分としてはガーリック酸、エラグ酸の他に特徴的なものとしてGDC型のエラジタンニンが挙げられる。甜茶に含まれるポリフェノール類は植物そのものに含まれているものが移行したもので、ウーロン茶のように加工工程を経たものではない。甜茶ポリフェノールの効能としてはヒスタミンの分泌抑制、抗炎症作用があり、風邪のほかにアレルギー性鼻炎や花粉症の予防・症状緩和によいとされ、近年研究が盛んである。


                 

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