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目次

感染論

 

細菌学各論

1. ブドウ球菌属

2. レンサ球菌属

3. ナイセリア科

4. シュードモーナス属

5. レジオネラ属

6. ブルセラ属

  フランシセラ属

7. ボルデテラ属

8. ヘモフィルス

9-1. カンピロバクター属

9-2. ヘリコバクター属

9-3. スピリルム属

10. 腸内細菌科

11. ビブリオ科

12. バシラス属

13. ラクトバシラス(乳酸菌)

14. リステリアとブタ丹毒菌

15. 偏性嫌気性細菌

16. コリネバクテリウム属

17. 抗酸菌、マイコバクテリウム属

18. 放線菌

19. スピロヘータ

20. マイコプラズマ

21. リケッチア

22. クラミジア

感染論

1.感染と発症

1)感染(infection)とは

2)感染の種類

3)伝染病

2.感染症の分類

1)毒素性疾病   外毒素

2)滲出炎性疾病   化膿性球菌、赤痢菌

3)増殖炎性疾病   結核菌、チフス、野兎病菌、ブルセラ

3.感染症の変容

1)日和見感染opportunistic infection   易感染性宿主compromised host

2)菌交代症

3)院内感染症

4)輸入感染症

4.感染経路

1)直接伝播

 直接接触、飛沫感染(くしゃみ、咳)、垂直伝播、輸血

2)間接伝播

 経口感染(食物、飲料水)、間接接触、しぶき核、塵埃感染、節足動物感

 染

5 .感染成立の機序

 宿主側

1)皮膚

(1)物理的バリア

(2)酸性(pH5.2-5.8)  皮脂腺、汗腺の分泌液

(3)飽和脂肪酸   皮脂腺より分泌 連鎖球菌、ブドウ球菌、真菌に有効

(4)Lysozyme

2)粘膜

(1)物理的バリア

(2)Lysozyme    涙腺、唾液、消化管

(3)酸性     胃、十二指腸

(4)繊毛上皮細胞  呼吸器粘膜

(5)正常細菌叢  normal bacterial flora

(6)IgA

3)体液性抵抗因子(非特異的)

(1)Lysozyme    グラム陽性菌細胞壁のムコペプチドを分解

(2)補体   Properdinnグラム陰性菌のO抗原に吸着してaltemative

      pathwayを活性化

(3)その他の殺菌因子  血小板:β-lysin,plakin  グラム陽性菌に有効

白血球:leukin         グラム陽性菌に有効

   phgocytin   腸内細菌、化膿連鎖球菌

    インターフェロン  ウイルスに有効  

(4)細胞性抵抗因子  顆粒球、MPS(mononuclear phagocytic system)

free macrophage 単球monocyte

fixed macrophage肝臓:クッパー細胞、

  肺:肺胞マクロファージ、

  中枢神経:ミクログリア

 

食細胞内で増殖:結核菌、野兎病菌、ブルセラ

 

菌側の病原因子

 

 病原性 pathogenicity   質的概念

毒力(菌力)virulence   量的概念

 

Virulence=侵襲性+毒素産生性+感染性

 

1)侵襲性 invasiveness

病原体が宿主組織に進入、増殖し、病巣を拡大させる。

(1)                       酵素

 (a)  Collagenaseコラゲナーゼ  ウエルシュ菌(ガス壊疸)

bHyaluronidaseヒアルロニダーゼ ブドウ球菌、化膿連鎖球菌、

                      ウエルシュ菌

cStreptokinaseストレプトキナーゼ 化膿連鎖球菌 

dStreptodomaseストレプトドルナーゼ 化膿連鎖球菌

eCoagulaseコアグラーゼ      黄色ブドウ球菌

(2)莢膜

(3)内毒素 Endotoxin

グラム陰性菌の細胞壁:リポ多糖体(LPS)

Endotoxin Shock

2)毒素産生性

 外毒素:細胞毒、神経毒、腸管毒

外毒素と内毒素

 

外毒素

内毒素

所在

毒素の本態

 

加熱処理

毒性の標的細胞

 

 

毒性の特異性

 

抗原性

 

 

トキソイド化

 

菌体外に分泌

蛋白質あるいはペプチド

 

不安定のものが多い

毒素によっては標的細胞

の種類が決まっている

 

各毒素によって特異的な

 作用 作用をもつ 

毒素に特異的な抗体が誘

  導される

 

可能(ワクチンとして用

 いる いる。)

グラム陰性桿菌細胞壁構成成分

リポ多糖体(lipopolysaccharide

LPS),毒素活性はリピドAが担う

安定

高濃度ではほぼすべての細胞に結合

低濃度ではマクロファージなど少数

の細胞種

異なる菌種の毒素でも同じ作用

 

リピドA部分に対しては特異抗

体産生は容易でない。多糖体に対

しては可能

現時点で不可

 

 

    6. 感染症の治療と予防 

感染源対策、感染経路対策、感受性者対策

1)治療

(1)化学療法

(2)血清療法 ジフテリア、破傷風、ガス壊疸、ポツリヌス菌抗毒素

2)予防接種 ワクチン

不活化ワクチン(死菌ワクチン)、生ワクチン、成分ワクチン、トキソイド

単価ワクチン、多価ワクチン、混合ワクチン、アジュバントワクチン

 

1. 感染と発症

)感染

微生物が生体宿主に侵入し、定着、増殖し、寄生の状態になった場合をいう。

微生物が単に体表や食物・衣類などに付着した場合は汚染といって感染とは区別される。

)発症

感染により宿主が臨床症状を現した場合を発症という。

このようにして成立する病気が感染症である。

3)流行

一定の感染症が同じ地域で次々に発症する状態。

この疫病を伝染病という。

汎発性流行:流行が世界的広がりをもった場合(インフルエンザ等)

地域的流行:地方的、散発的流行

 

2.       感染の種類

1)不顕性感染:感染が成立しているにもかかわらず特有な症状が認められず、健康に見える場合。抗体産性はある。(ポリオ、日本脳炎、等)

2)潜伏感染:不顕性感染が慢性の経過をとり、長時間にわたって病原体と宿主との間に平衡関係が保たれている場合(ヘルペスウィルス等)

 

1)2)の感染者は病原体排拙者として伝染源になりうる。

             →健康保菌者Carrier

3)菌交代症:常在細菌は宿主と共生し均衡を保っているが、抗生物質の投  

与等によってこの均衡が破れ、薬剤感受性菌が死滅することによって耐性菌が急激に増殖して病気を起こすことがある。ぶどう球菌性腸炎、ガンジダ症はこの例で、この様な感染を菌交代症という。

4)日和見感染Opportunistic infection

 

従来病原性が弱く正常な宿主では感染をおこしえない菌が、生体の抵抗力の減弱した宿主に感染を起こすこと。

易感染性宿主compromised host:基礎疾患*または治療行為§によって感染に対する抵抗力が低下した宿主

悪性腫瘍、糖尿病、先天性免疫不全

§抗癌剤、ステロイドホルモン、X線照射

)垂直感染(胎内感染)

母親から子宮内の胎児に感染すること。(先天性風疹症候群、先天性

梅毒、等)

出産時に感染するもの→産道感染

 

3.感染症の分類

1)毒素性疾病

外毒素によるもの←ジフテリア、ポツリヌス、コレラ、破傷風

2)滲出炎性疾病

細菌が感染局所でのみ増殖し炎症を起こす。

←化膿性球菌、赤痢菌

)増殖炎性疾病

菌→リンパ節→全身→親和性のある標的臓器で増殖結核、チフ

ス、野兎病、ブルセラ症

 

)敗血症sepsis、転移

病巣から菌が血中に侵入して、増殖する。

菌血症:一過性に血中に菌が侵入した状態

 

13:一次性疾病、  4:二次性疾病

 

 

細菌学各論

1.     ブドウ球菌属 Genus Staphylococcus

 ヒト皮膚化膿症の代表的起炎菌

    黄色ブドウ球菌 S. aureus コアグラーゼ産生能(+):病原性(+

    表皮ブドウ球菌 S. epidermidis コアグラーゼ産生能(-)、ブドウ糖を醗酵し乳頭産生

    腐性ブドウ球菌 S. saprophyticus

形態:ブドウの房状、鞭毛(−)、芽胞(−)、莢膜(+ or -

◆培養性状:

    通性嫌気性、耐塩性(スタヒロコッカスNo.110培地)

    コアグラーゼ産性

    マンニット分解陽性

    カタラーゼ陽性

    オキシダーゼ陰性

    DNA分解酵素産生

カタラーゼ反応

◆病原性

1)化膿性疾患:膿痂疹(とびひ)、フルンケル(せつ)、カルフンケル(よう)、蜂巣織炎など

2)               食中毒:

    毒素型食中毒(食品中で産生されたエンテロトキシンによる)

    食品汚染は調理人の手指の化膿巣から

    エンテロトキシンはスーパー抗原であり、耐熱性である。

    悪心、嘔吐を主体とする。その他、下痢、腹痛

3)ブドウ球菌性熱症様皮膚症候群(staphylococcal scalded skin syndrome; SSS

    皮膚剥奪素産生株による。

    Ritter病、水胞性膿痂疹、ブドウ球菌性猩紅熱とも呼ばれる。

4)毒素性ショック症候群

    スーパー抗原であるTSST-1 (toxic shock syndrome toxin 1)により引き起こされる。

    突然の発熱、低血圧、粘膜の充血に続く落屑、多臓器不全

5)MRSA (methicillin resistant S. aureus)院内感染症

    易感染性宿主における肺炎、敗血症、尿路感染症

◆病原因子

1)              莢膜:病変部から分離される大部分の黄色ブドウ球菌は莢膜を持つ。

2)     定着因子:リポタイコ酸

3)     酵素

 @コアグラーゼ coagulase:血漿中のプロトロンビンと結合することにより、thrombin-like-factor          を形成し、fibrinogenfibrinに変換する。

Aクランピング・ファクター clumping factor:直接fibrinogenfibrinに変換する。細胞壁に存在。

Bリパーゼ lipase:皮脂腺への定着に関与。

CStaphylokinase:plasminogenをplasminに変換してfibrinを分解する。

D核酸分解酵素:DNAとRNAを両方分解する。

EHyaluronidase:結合組織のヒアルロン酸を分解する。菌の拡散因子

4)               毒素

@    溶血素

a-hemolysin:ウサギ、ヒツジの赤血球を溶解、b-hemolysin:ヒツジ>ヒト>モルモットの赤血球を溶解。g-hemolysin

d-hemolysin:ホスホリパーゼ、全ての種の赤血球とヒト白血球を溶解

A    LeucocidinF, S成分からなり、白血球、マクロファージを傷害。

B    Enterotoxin:スーパー抗原。食中毒を引き起こす。100℃、30分の加熱で失活しない。

C    表皮剥脱素 exfoliative toxin:ブドウ球菌性熱傷性様皮膚症候群SSSS, 新生児皮膚剥脱性皮膚炎(リッター病)の原因毒素

A型:耐熱性(100℃、20分)、染色体上に遺伝子。B型:易熱性(60℃、30分)、plasmidに遺伝子がある。

D    毒素性ショック症候群毒素 TSST-1:スーパー抗原の1つ。

 

◆薬剤耐性

    薬剤耐性を獲得し易い:ペニシリナーゼ(ベータ・ラクタマーゼ)産生株

    MRSA:院内感染の原因菌として重要。作用点(標的分子)の変化による耐性の獲得:PBP(penicillin biding protein)2’と呼ばれるメチシリンやセフェム系抗菌剤に結合親和性の弱い細胞壁合成酵素を持つ。PBP2’はmecA遺伝子によってコードされる。

 

2.レンサ球菌属 Genus Streptococcus

    A群レンサ球菌による急性化膿性炎症が主体、ブドウ球菌性の化膿症は限局性であるが、レンサ球菌によるものは拡大傾向が見られる。

    Lancefieldの抗原分類によりAからV20群に分けられる(I,Jは除く)

    血液寒天培地での溶血性で3種類に分類される。

    α溶血:緑色溶血環を形成、緑色レンサ球菌。β溶血:透明で大きな溶血環を形成、溶血性レンサ球菌。γ溶血:非溶血、非溶血レンサ球菌

β溶血:Lewis Tomalty and Gloria J. Delisle, Department of Microbiology, Queens University, Kingston, Ontario, CanadaLicensed for use, ASM MicrobeLibrary

形態:グラム陽性レンサ球菌、鞭毛(−)、芽胞(−)、莢膜(+ or -

◆培養:通性嫌気性、血液寒天培地によく発育

◆病原性

(1)A群レンサ球菌感染症 S. pyogenes

1)上気道炎:咽頭炎、扁桃腺種大

2)             猩紅熱 scarlet fever:本菌の産生する発赤毒はDick毒素と呼ばれるスーパー抗原で、末梢血管を拡張することにより皮膚の発赤を来す。特徴的なイチゴ舌、口囲蒼白を示し、回復時には皮膚の落屑を認める。

・ Schultz-Charton消退現象:猩紅熱が疑われる患者の発疹部に回復期患者の血清またはDick毒素に対するウマ血清を注射する。24時間で注射部位の発赤が消えれば猩紅熱と診断できる。

3)             皮膚感染症:膿痂疹、丹毒(下肢、顔面にみられる浮腫性紅斑)、蜂巣織炎

4)             続発性レンサ球菌症poststreptococcal diseaseA群レンサ球菌感染症後、2〜4週後に出現する疾患

・急性糸球体腎炎:本菌のM蛋白とこれに対する抗体の免疫複合体が腎糸球体基底膜に沈着し、III型過敏症の機序で腎炎を発症する。

 ・リウマチ熱Rheumatic fever:心臓(弁、心筋の瘢痕形成)、関節、皮膚に炎症を来す。本菌のM蛋白と心筋との共通抗原性に起因する。

5)             劇症型A群レンサ球菌感染症:「人食いバクテリア」と呼ばれる。健康な成人が突然発熱し、本菌による敗血症となる。軟部組織の壊死性炎症から多臓器不全となり、ショック状態に陥り、死亡する例が多い。

   (2) B群レンサ球菌感染症 S. agalactiae

        新生児の肺炎、髄膜炎、敗血症。垂直感染(産道または胎内感染)による。

1)    早発型(生後すぐ):敗血症、肺炎

2)    遅発型(生後1週〜3ヶ月):髄膜炎

成人:尿路感染症、髄膜炎、肺炎

 (3)肺炎レンサ球菌感染症 S.pneumoniae:α溶血を示す。群抗原(−)

1)    肺炎:大葉性肺炎が多い。肺炎の10〜20%を占める。

2)    化膿性炎症:中耳炎、骨髄炎、敗血症、膿胸

 (4)緑色レンサ球菌感染症

    緑色レンサ球菌は健康人の口腔内、上気道、腸管の常在菌。抜歯などにより血中に侵入し、亜急性心内膜炎を起こすことがある。

◆病原因子

(1)    M蛋白:A群レンサ球菌の細胞壁表層に存在。抗食菌作用を示す。型特異抗原。M抗原に対する抗体は感染防御能を示すが、T抗原に対する抗体は感染防御に関与しない。

(2)   外毒素、酵素

1)ストレプトリジンO, S:感染者は速やかにストレプトリジンOに対する抗体を産生する(anti-streptolysin O:ASLOまたはASO)

2)             ストレプトキナーゼ:plasminogenを活性化し、繊維素を溶解

3)             ストレプトドルナーゼ:Dnase、DNA分解酵素

4)             ヒアルロニダーゼ:ヒアルロン酸分解酵素

5)             発赤毒:Dick毒素、抗原性よりA,B,Cの3種に分かれる。

◆治療

  ブドウ球菌に比べ、耐性菌の出現は稀。ペニシリン系薬剤が最も有効、次いでセフェム系、マクロライド系薬剤が有効である。

 

3.ナイセリア科

1)ナイセリア属

2)アシネトバクター属

3)モクセラ属

 

グラム陰性球菌

病原菌:ナイセリア属の淋菌と髄膜炎菌

 

1)ナイセリア菌

1)淋菌

      形態:グラム陰性双球菌、空豆状

       抵抗性:弱い

       培養:チョコレート寒天培地、GC培地、サイヤー・マーチン培地

     3〜10%CO2 (ローソク培養)

  病原性:STD, 淋疾

     1.成人

      男性:前部尿道炎から前立腺炎、精巣上体炎、膀胱炎

      女性:子宮頚管に感染、膣炎、子宮内膜炎、卵管炎、卵巣炎→不妊

       2.新生児:産道感染、淋菌性眼結膜炎(膿漏眼)

2.    少女:間接感染:外陰炎

Lewis Tomalty and Gloria J. Delisle, Department of Microbiology, Queens University, Kingston, Ontario, Canada    Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

This image is a Gram stain of urethral discharge from a male patient. The Gram stain shows gram-negative diplococci both intracellular and extracellular to a polymorphonuclear leukocyte or puss cell. In a symptomatic male patient, this Gram stain finding is considered diagnostic of the sexually transmitted disease caused by Neisseria gonorrheae. In female patients, one cannot use this type of finding as diagnostic of N. gonorrheae infection because the female genital tract may contain commensal Neisseria species.

 

治療

   PPNG:penicillinase-producing Neisseria gonorrhoeae

          ペニシリン、セファロスポリン、テトラサイクリン

淋菌性眼結膜炎:失明の原因となる。出生時にエリスロマイシンやテトラサイクリンの点眼

2)髄膜炎菌

  形態:グラム陰性双球菌、莢膜あり

  培養:淋菌と同じ

  病原性:侵入門戸;鼻咽腔粘膜(健常人の5〜10%が保菌者)

     2-3日の潜伏期、高熱で発症、頭痛、嘔吐、反射亢進、意識混濁

 

2)アシネトバクター属

 日和見感染菌:肺炎、髄膜炎、敗血症、膿瘍、尿路感染症

3)モラクセラ属

 日和見感染菌

 Moraxella lacunata= 急性結膜炎

 Moraxella catarrhalis=中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、髄膜炎

 

4.シュードモーナス属

グラム陰性好気性桿菌

ブドウ糖非発酵性グラム陰性桿菌:日和見感染菌、菌交代症

1)緑膿菌Pseudomonas aeruginosa

    形態:端在性の鞭毛

 抵抗性:消毒剤、抗菌剤に抵抗

     ムコイドを産生:バイオフィルムーーー抗菌剤の浸透を防ぐ

バイオフィルム

biofilm

14日間のバイオフィルム形成のビデオ

Paul Stoodley and Zbigniew Lewandowski, Center for Biofilm Engineering, Montana State University-Bozeman, Bozeman, Mont., USA , Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

This sequence shows the accumulation of a bacterial biofilm on a glass surface over a 14-day period. The biofilm was composed of Pseudomonas aeruginosa, Pseudomonas fluorescens, and Klebsiella pneumoniae, and was grown in a flow cell under turbulent conditions (average flow velocity = 1.8 m/s) to simulate conditions in an industrial pipeline. Note the complex structure of biofilm patches (dark) and water channels between them. Some of the cell clusters were elongated in the downstream direction to form "streamers" which oscillated rapidly in the flow giving a blurred appearance in some of the frames. After 12 days much of the biofilm broke away in a "sloughing event" leaving a large open area. There was a corresponding decrease in pressure drop measured across the flow cell, which had been building up as the biofilm accumulated. The exposed surfaces were quickly recolonized. The unwanted accumulation of biofilms in industrial systems is termed "biofouling" and can result in reduced flow capacity, increased pumping costs, product contamination and enhanced corrosion. In the industrial setting the situation is made worse by the attachment of sediments, scale, and corrosion products to the sticky biofilm.

 

 培養:NAC培地、緑色色素産生(ピオシアニン、フルオレッセン)

 病原性:菌交代症、

     日和見感染:熱傷後感染症、尿路感染症、呼吸器感染症、

        中耳炎、敗血症、髄膜炎

     外毒素A:ジフテリア毒素と同じ作用(蛋白質合成阻害)

 治療:チカルシリン、ピペラシリン、(ペニシリン)

    アミカシン、トブラマイシン (アミノ配糖体)

    セフタジディム (第3世代セファロスポリン)

(2)蛍光菌

3)プチダ菌

  これらは呼吸器感染、尿路感染、創傷感染から分離される。

 

・バコールデリア属 Genus Burkholderia

1993年にシュードモーナス属より独立

(1)鼻疽菌 Burkholderia mallei

形態:グラム陰性桿菌、芽胞  、鞭毛、莢膜はない。

病原性:アジア、アフリカ、中東

     ウマ、ロバに自然感染、ヒトには二次感染

     ヒトからヒトの感染もあり

     創傷感染、気道感染、消化管感染

     潜伏期;3-5ヶ月、局所の炎症、リンパ節腫脹

      敗血症:死亡率高い

     日本では認められない

 診断:マレイン反応、ストラウス反応

 

3)類鼻疽菌Burkholderia pseudomallei

形態:グラム陰性桿菌、極多毛の鞭毛を持つ。

病原性:齧歯類の病原菌、ヒトには創傷感染、気道感染

4)セパシア菌 B. cepacia

  日和見感染菌、ヒビテン抵抗性

 

 

5. レジオネラ属 Genus Legionella

       1976年7月 米国フィラデルフィア 在郷軍人会で肺炎:在郷軍人病

在郷軍人病菌 Legionella  pneumonia

       形態:グラム陰性偏性好気性桿菌

蛍光色素標識した抗体によるLegionella  pneumoniaの検出

Gloria J. Delisle and Lewis Tomalty, Kingston General Hospital, Queens University, Kingston, Ontario, Canada

Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

     通性細胞内寄生菌;食細胞内の菌は鍍銀染色

       培養:BCYE(buffered charcol yeast extract)寒天培地

     ほとんどの糖を酸化、発酵しない。

       病原性:

       1)Legionella  pneumonia(80%以上)その他により肺炎(在郷軍人病)を起こす。

       2)主に日和見感染(高齢者、小児など)、時に健康人も感染

    3)発熱、乾性咳嗽、下痢、中枢神経障害を呈する。

    治療しないと死亡率15%

 ◆治療:

  第一次選択薬:エリスロマイシン

   + リファンプシン or ミノサイクリン

  ニューキノロン系

 

6. ブルセラ属 Genus Brucella 

     人畜(獣)共通感染症;ブルセラ症 Brucellosis

     1)ヤギ流産菌(マルタ熱菌)B. melitensis

              2)ウシ流産菌(バング菌) B. abortus

              3)ブタ流産菌 B. suis

◆形態:グラム陰性短桿菌、芽胞(-)、鞭毛(-)、莢膜(+,-)

 

◆培養:偏性好気性、serum-dextrose寒天培地

    5〜10%CO2

 

◆病原性:

 1)人畜(獣)共通感染症:感染動物との接触、汚染乳製品

             (創傷感染、経口感染)

 2)細胞内寄生菌血行性に全身に広がる。

 3)潜伏期:10〜60日

 4)波状熱

 

◆予防と治療:

 1)抗体は無効、細胞性免疫が必要:ウシへの弱毒生ワクチン

 2)生乳を摂取しない。

 3)テトラサイクリン+ストレプトマイシン

 4)ドキシサイクリン+リファンピシン

 

◆細菌学的診断

 1)血中より本菌を分離する。

 2)ブルセリン反応:診断的価値は無い。

 

6-2. フランシセラ属 Genus Francicella

 野兎病菌 F. tularensis

◆形態:グラム陰性短桿菌、芽胞(-)、鞭毛(-)、莢膜(稀)

 

◆培養:偏性好気性菌、シスチン又はシステイン要求性

 

◆病原性

 1)人畜共通感染症:感染動物(約90%が野兎)との接触により感染

 2)発熱、感染部位の潰瘍、リンパ節の出血性炎症

 3)東北、関東地方に発生、近年は稀

 

◆治療

 1)ストレプトマイシン、ゲンタマイシンが有効。

 2)ペニシリン、セファロスポリンは無効。

7. ボルデテラ属 Genus Bordetella

 1) 百日咳菌 B. pertussis

 2)パラ百日咳菌 B. parapertussis

 3)ブロンキセプチカ菌 B. bronchiseptica

 

百日咳菌 B. pertussis

◆形態:小卵円形のグラム陰性桿菌

    臨床分離株 I相菌(莢膜+、S型集落)培養 II, III相菌

    (莢膜-)IV相菌(無毒、R型集落)

 

◆培養:偏性好気性

    ボルデー・ジャング培地(グリセリン馬鈴薯血液寒天培地)

 

◆抗原・毒素

 1)百日咳毒素pertussis toxin(PT):I相菌が産生

   GTP結合蛋白のGiをADPリボシル化adenylate cyclaseを活性化

   白血球増多作用、ヒスタミン増感作用、アジュバント作用

 2)繊維状赤血球凝集素 filamentous hemagglutinin(FHA)

   

  PT, FHA両者とも感染防御抗原としてはたらく。

 

◆病原性:百日咳 

 1)小児の急性呼吸器感染症

 2)痙攣性咳嗽発作、 吹笛(すいてき)様吸気

 3)3期に分けられる。カタル期痙咳期回復期

   全経過:6〜12週

 

◆予防

 DPTワクチン:3種混合ワクチン、FHAとPT

8.ヘモフィルス Genus Haemophilus

 

 Haemophilus: 血液を好む

◆発育因子

 1)X因子:ヘミン

 2)V因子:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD) coennzyme I

                      または

      ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP) coennzyme II

 

(1)インフルエンザ菌 H. influenza

 形態:グラム陰性、多形性

 

◆抗原性:K抗原(a〜f), 生物型(I〜VI)

 

◆培養:チョコレート寒天培地、Levinthal煮沸血液寒天培地、Fildesのペプシン消化血液寒天培地

 衛星現象satellite phenomenon:溶血性黄色ブドウ球菌の周囲のインフルエンザ菌のコロニーが大きくなる。

Lewis Tomalty and Gloria J. Delisle, Department of Microbiology, Queens University, Kingston, Ontario, Canada

Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

◆病原性

 1)上気道常在菌

 2)病原性菌:莢膜+、血清型b型, 生物型I型

 3)ウイルス感染に重複して鼻咽頭炎、副鼻腔炎、中耳炎

 4)小児:急性細菌性髄膜炎

 

2)軟性下疳菌 H. ducreyi

◆形態:グラム陰性桿菌、多形性

 

◆培養:困難、X因子要求性、ウサギ血液寒天培地

 

◆病原性:軟性下疳

 1)STD

 2)感染24空8時間後に外陰部、亀頭包皮の腫脹、発赤、膿疱、潰瘍

 

◆診断:伊東反応(死菌による皮内反応)

 

◆治療

 第1次選択薬:エリスロマイシン、ニューキノロン

 第2次選択薬:セフトリアキソン

 

9-1.カンピロバクター属 Genus Campylobacter

 ねじれ1回=ビブリオ

 ねじれ2から3回=カンピロバクター、スピリルム

 ねじれ10数回=スピロヘータ

Genus Campylobacter

 (1) C. jejunni, (2) C. coli, (3) C. lari, (4) C. fetus, (5) C. hyointestinalis

 

◆形態と性状

 1)カタラーゼ陽性株が病原性を示す。

 2)細長いらせん状、一端または両端に鞭毛を持つ

 3)長期培養を続けると球形になる。

 

◆培養

 1)Butzlerの血液寒天培地、Skirrowの血液寒天培地

  (抗菌剤を含む)

 2)微好気状態(酸素濃度3から10%)で増殖

 3)アミノ酸分解によりエネルギーを得る。糖の発酵も酸化も行わない。

 

◆病原性

 1)食中毒:カンピロバクター腸炎

 2)ニワトリ、ウシ、ブタの腸管に高率に存在する:鶏肉、生ミルク、汚染された井戸水などが感染源となる。

 3)感冒様症状(全身倦怠感、頭痛、発熱、筋肉痛、腹痛)痙攣性腹痛、下痢3〜5日で軽快

 4)小児:粘血便の混じた下痢。

 5)カンピロバクター腸炎は C. jejunni (80〜90%)やC. coli(5%)によって引き起こされる。

 6)C. jejunniはコレラ毒素様腸管毒を産生する。細胞毒を産生するものは出血性下痢を引き起こす。

 

9-2. ヘリコバクター属 Genus Helicobacter

  1983年オーストラリアのWarren and Marshallにより慢性胃炎患者の胃生検材料より分離された。Campyrobacter pyloidis1985年Helicobacter pylori

 現在12種が分離されている。

 

ヘリコバクターピロリHelicobacter pylori

◆形態と性状

 1)らせん状グラム陰性菌

 2)一端または両端に数本の有鞘性鞭毛

 3)微好気性:5〜10%または10%CO2

H.pyloriの電顕像:Cindy R. DeLoney, Loyola University of Chicago, Chicago, Ill., USA

Licesed for use, ASM MicrobeLibrary

◆培養:Skirrowの血液寒天培地

 

◆病原性

 1)胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍

 2)ヘリコバクターピロリはウレアーゼにより尿素からアンモニアを産生し、胃酸を中和することにより胃内に持続感染する。

 3)本菌の除菌により、消化性潰瘍の再発率が激減する。

 

◆診断

 1)分離培養

 2)迅速スクリーニング:ウレアーゼテスト

 

◆治療

 1)アモキシン、テトラサイクリン、クラリスロマイシン

 2)プロトンポンプインヒビター

 

9-3.スピリルム属 Genus spirillum

鼠咬症スピリルム Spirillum minus

 

◆形態

 1)らせんの数:2〜3

 2)グラム陰性桿菌 

 3)多数の鞭毛を持つ

 

◆病原性:鼠咬症

 1)ネズミの咬傷より感染2〜3週後に咬傷部の腫脹、疼痛、発熱、

  悪寒・戦慄、四肢痛、関節痛

 2)汚染した牛乳による経口感染嘔気、下痢

 

◆治療:ペニシリン、テトラサイクリン

 

10. 腸内細菌科

[定義] 

 1)芽胞を形成しない通性嫌気性のグラム陰性桿菌

 2)鞭毛・莢膜を有する菌と有さない菌がある。

 3)硝酸塩を還元して亜硝酸塩とし、ブドウ糖を嫌気的に分解して酸を産生する。

◆抗原因子

 1)O抗原、LPS , SR変異;S型(O抗原+)R型(O抗原-)

 2)K抗原:莢膜

 3)M抗原、ムコイド;MN変異

 4)H抗原、HO変異

 

◆病原性

 1)チフス性疾患

  増殖炎性疾病;経口感染→小腸粘膜→リンパ組織で増殖→血流(菌血症)→全身各所に病巣

 2)下痢・腸炎型

  a)炎症型

   赤痢型:大腸粘膜内に侵入、上皮細胞を破壊する

   胃腸炎型:サルモネラ型、小腸粘膜から粘膜下層に達し、増殖。上皮細胞の破壊はない。

  b)毒素型:小腸で増殖し、毒素産生

 3)敗血症:Salmonella choleraesuis

 4)その他

  a)肺炎:Klebsiella, Yersinia pestis

       b)局所性炎症

 

1)大腸菌(エシェリキア)属 Genus Escherichia

◆形態:グラム陰性桿菌、周毛性鞭毛、芽胞形成(ー)

    莢膜、線毛:多くのものが持つ

 

E.coli

◆培養:通性嫌気性菌、乳糖を分解→酸とガス

    分離培地:遠藤培地、ドリガルスキー培地、DHL寒天培地

 インドールテスト

Margaret (Peg) Johnson, Mesa Community College, Mesa, Ariz., USA

Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

This image depicts the results of negative and positive indole tests. The indole test is frequently employed to distinguish Klebsiella or Enterobacter bacteria (indole negative) from Escherichia coli (indole positive). The presence of E. coli is used by public health officials as an indicator of fecal contamination of food and water supplies.

 

◆病原性

 病原大腸菌、下痢原性大腸菌

 1)腸管凝集付着性大腸菌enteroaggregative E. coli:EAggEC

 2)腸管病原性大腸菌 enteropathogenic E.coli:EPEC

 3)腸管侵入性大腸菌 enteroinvasive E. coli: EIEC

 4)腸管毒素原性大腸菌 enterotoxigenic E. coli:ETEC

 5)腸管出血性大腸菌 enterohemorrhagic E. coli:EHEC

                      Verotoxin-producing E. coli:VTEC

 その他(腸管外感染症)

 膀胱炎、腎盂腎炎、胆嚢炎、創傷感染、髄膜炎

 

◆治療

 各種抗菌剤が有効

2)赤痢菌(シゲラ)属

◆分類:4亜群、A群1型:志賀菌

 

 

◆形態:グラム陰性菌、莢膜(ー)、芽胞(ー)、鞭毛(ー)

◆培養:通性嫌気性、普通寒天培地、SS寒天培地

◆病原性:細菌性赤痢

 1)経口感染小腸で増殖回腸末端、結腸の粘膜上皮細胞に侵入大腸の潰瘍性炎症

 2)細胞内侵入性:大型のプラスミド、志賀菌は志賀毒素を産生

 3)疫痢:小児では中毒症状が強い。神経障害や循環器障害を伴う。

 4)重症度 S. dysenteriae>S. flexneri, S. boydii>S. sonei

◆治療:多剤耐性菌が多い。

  ナリジク酸、カナマイシン 等を使用する。

 

3)サルモネラ属 Genus Salmonella

◆ 分類:Kauffman-Whiteの抗原分類 OとH抗原の組み合わせ

◆形態:グラム陰性桿菌、周毛性鞭毛(+)、芽胞(-)

    チフス菌は莢膜様物質(Vi抗原)を持つ;これは人工培養を繰り返すと減少する。(V-W変異)

◆病原性:腸チフス菌S. typhi、パラチフス菌 S. paratyphiはヒトにのみ感染症を起こす。

     他のサルモネラ菌:人畜共通感染症

 1)サルモネラ食中毒:ネズミチフス菌S. typhimurium、ゲルトネル菌S.enteritidis、ブタコレラ菌S. choleraesuisによる急性胃腸炎。感染型食中毒、 106個以上の大量摂取で発病

 2)腸チフス、パラチフス:腸チフス菌S. typhi、パラチフス菌 S. paratyphi A・B・C

   経口感染→粘膜下リンパ組織、腸管膜リンパ節内で増殖→血流中(菌血症):40以上の発熱、胸腹部のバラ疹胆汁を通じて小腸内に排泄パイエル板の壊死、腸出血、腸穿孔

   回復期の熱型は弛張熱、菌が胆嚢、腎に残り保菌者となることもある。 

◆細菌学的診断

1)サルモネラ食中毒:糞便よりSS寒天培地で菌を分離

 2)腸チフス、パラチフス:発病第1週は血液から第2〜3週は糞便から菌を分離。血清学的診断法;Widal反応

◆治療:クロラムフェニコール、テトラサイクリン、アミノベンジルペニシリン、ST合剤

 

4)エルシニア属 Genus Yersinia

1)ペスト菌 Y. pestis

◆形態:グラム陰性桿菌、卵円形。芽胞、鞭毛は無い。

   莢膜様のエンベロープ(+);VW抗原がビルレンスに関係

◆病原性:法定伝染病

 a)伝染経路:ネズミノミヒト

 b)病型:腺ペスト、肺ペスト、敗血症型ペスト、皮膚ペスト、眼ペスト

 c)ペスト菌がリンパ節に達するリンパ節腫大、突発性高熱、頭痛、精神障害(腺ペスト)敗血症(内毒素による皮下出血斑:黒死病)、肺炎飛沫感染肺ペスト(死亡率100%)

◆予防と治療

 ネズミの駆除、ワクチン接種

 スルファミン、ストレプトマイシン、テトラサイクリン

2)偽結核菌 Y. pseudotuberculosis

  ヒトへの感染は稀。腸管膜リンパ節炎、下痢、結節性紅斑、関節炎

3)腸炎エルシニア Y. enterocolitica

  野生動物や家畜に分布し、飲料水や食品を汚染する。→食中毒

  回腸末端炎、腸管膜リンパ節炎、虫垂炎、胃腸炎

  続発症:関節炎

 

5)シトロバクター属 Genus Citrobacter

   C. freundii:下痢、尿路感染、敗血症

6)クレブシェラ属 Genus Klebsiella

◆形態:グラム陰性桿菌、厚い莢膜

◆病原性:日和見感染 (抗菌剤に抵抗性)

1)K. pneumaniae :上気道、腸管の常在菌、日和見感染、菌交代症

        呼吸器感染、尿路感染、敗血症

2)K. oxytoca :水様性下痢の原因菌

◆治療:セファロスポリン系およびアミノ配糖体系抗生物質

 

7)エンテロバクター属 Genus Enterobacter

 Klebsiellaと似た生物学的性状を示す。病原的意義は少ない。

 

8)セラチア属 Genus Serratia

 S.marcescens(霊菌):日和見感染、院内感染:尿路感染、呼吸器感染、創傷感染、敗血症

◆治療:ペニシリン系、セファロスポリン系には耐性

   ゲンタマイシン、アミカシン、ピペラシリンが有効

9)ハフニア属 Genus Hafnia

Hafnia alveiの1菌種のみ。日和見感染

 

10)エドワージエラ Genus Edwardsiella

E. tarda: 下痢の原因となる。

 

11)プロテウス属 Genus Proteus

◆周毛性鞭毛→活発に運動→swarming発育

     P. vulgaris (Weil-Felix反応)、P. mirabilis

スオーミング発育

尿素(ウレアーゼ)試験:Margaret (Peg) Johnson, Mesa Community College, Mesa, Ariz., USA, Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

This image depicts negative and positive results when testing for bacterial production of urease. The negative tube contains Salmonella, while the positive was inoculated with Proteus. Urease, an enzyme produced by some organisms, splits urea into ammonia and carbon dioxide. Ammonia, which is alkaline, causes the pH to rise. Phenol red, a pH indicator present in urea broth, turns cerise when the pH rises above 8.1. This slide may be used in a discussion of microbial metabolism as a tool for identifying microorganisms and/or distinguishing between intestinal pathogens (e.g., Salmonella) and nonpathogens (e.g., Proteus).

 

 

◆日和見感染:尿路感染、創傷感染

12)プロビデンシア属 Genus providencia

◆日和見感染:小児の下痢症、尿路感染症

13)モルガネラ属 Genus Morganella

日和見病原体

 

11.ビブリオ科 Vibrionaceae

●グラム陰性通性嫌気性菌、●ブドウ糖を発酵によって分解、

●極単毛性鞭毛、●芽胞(ー)

(1)ビブリオ Vibrio属、(2)エロモナスAeromonas属, (3)ペレシオモナスPlesiomonas属, (4)フォトバクテリウムPhotobacterium

 

(1)ビブリオ Vibrio

1)コレラ菌 V. cholerae

◆分類:血清型と生物型で分類

 [血清型]O抗原:多数、H抗原:1種類

   O1型=コレラ菌、その他:NAG(non-agglutinable vibrio)ビブリオまたは非O1ビブリオ

   O1型は更に稲葉型、小川型、彦島型に分かれる

 [生物型]アジア型>エルトール型 (病原性)

◆形態:コンマ状、バナナ状に屈曲  

    単在性鞭毛→活発に運動(飛蚊状)

◆病原性:コレラ毒素による下痢症

  コレラ毒素:A, Bサブユニット。

  Bサブユニット:上皮細胞のガングリオシドGM1と結合、

  Aサブユニット:GTP結合蛋窒フADPリボシル化adenylate cyclase活性化cAMP上昇腸粘膜細胞の電解質の透過性に異常激しい下痢:米のとぎ汁様

 コレラ毒素による下痢症(ビデオ)

Alan House and Mike Hyman, Department of Microbiology, North Carolina State University, Raleigh, N.C., USA , Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

This animation is designed to illustrate the pathology of Vibrio cholerae and demonstrates the major steps in the development of cholera as a disease. For example, the animation shows the entry of the Vibrio via contaminated water, the colonization of the small intestine, and the site of action of cholera toxin. The effects of toxin at the cellular level are also shown, as are the effects of the toxin on overall human physiology. The animation includes several features that are useful for educational purposes. First, the animation is in a Quicktime format. It can therefore be easily added into Powerpoint-type presentations. Second, the animation is controllable through the use of action buttons. The ability to control the sequences allows an instructor to add further spoken detail at suitable points in the presentation without having to talk over the animation. Third, the animation provides some degree of interactivity for students. For example, students are given the choice as to whether they will let the victim live or succumb to the disease. Finally, the animation contains some levels of humor, an element that is often overlooked as an effective teaching tool. The animation is designed for lower level undergraduate students involved in introductory level microbiology courses.

 

◆治療

 a)輸液(点滴、経口的輸液)

 b)抗菌剤:テトラサイクリン等

2)腸炎ビブリオ V. parahaemolyticus

◆形態と特性:

 端在性と細い周毛性の2種の鞭毛を持つ。 

 芽胞形成(ーj、莢膜(ー)

◆培養:好塩性 2〜3%食塩添加培地

  溶血毒:易熱性と耐熱性毒素、耐熱性毒素が下痢の原因

  神奈川現象:糖を加えた血液寒天培地で易熱性毒素の産生を抑制し、耐熱性毒素の有無を調べる。

◆病原性

 a)わが国の食中毒の原因菌として最も高頻度に検出される。

 b)夏季(8〜9月)に魚介類を生食することによって引き起こされる。

 c)腹痛、下痢、嘔吐を伴う急性胃腸炎、予後は良い、2〜3日で回復

 d)耐熱性毒素は下痢の原因と考えられるほか、心臓毒や感染時の循環器障害の原因となると考えられる。

◆治療:ニューキノロン剤、テトラサイクリン、カナマイシン(耐性菌  はほとんど知られていない)。 補液

3)その他のビブリオ属の菌

 a)腸管感染症:V. mimicus, V. fluvialis, V. hollisae, V. furnissii

 b)創傷感染や敗血症:V. vulnificus, V. alginolyticius, V. carchariae, V. damsela

(2)エロモナスAeromonas

 下痢、創傷感染、敗血症

(3)ペレシオモナスPlesiomonas

 下痢腸炎のみを起こす。

 

12.バシラス属 Genus Bacillus

☆グラム陽性好気性または通性嫌気性芽胞形成桿菌

☆周毛性鞭毛、☆長い連鎖を形成、☆R型集落、カタラーゼ陽性

1)炭疸菌 B. anthracis

◆形態:病原菌中最大の桿菌、生体内:単独または短い連鎖、培養:長い連鎖 

◆病原性:人畜共通感染症;主に草食獣を侵す。

 a)皮膚炭疸(95%):創傷感染悪性膿疱、発熱、倦怠感敗血症

 b)肺炭疸:毛皮工場で芽胞を吸入肺炎

 c)腸炭疸:罹患獣の肉を接種腸炎

◆予防と治療

 家畜の予防接種(弱毒生菌ワクチン)

 ペニシリン、テトラサイクリン、エリスロマイシン

2)セレウス菌 B.cereus

 自然界に広く分布し、食中毒、日和見感染を起こす。

◆形態:周毛性鞭毛、菌体中央に芽胞形成、莢膜(ー) (p.435)

◆病原性

 a)食中毒:下痢型(腹痛、下痢)、嘔吐型(悪心、嘔吐)

      1〜2日で回復

 b)日和見感染症

3)その他:枯草菌

13.ラクトバシラス(乳酸菌)

☆グラム陽性桿菌または球菌

★ホモ乳酸菌:糖から発酵により乳酸のみを生成

★ヘテロ乳酸菌:乳酸と乳酸以外の産物(アルコール、酢酸、炭酸ガス)

A.ラクトバシラス属(乳酸桿菌)Genus Lactobacillus

口腔、腸管、腟の正常フローラ構成菌

◆腟の自浄作用:デーデルライン桿菌

 剥離上皮細胞に含まれるグリコーゲンから乳酸を生成→pH酸性病原細菌の侵入定着を阻害

B.ビフィドバクテリウム属 Genus Bifidobacterium

◆偏性嫌気性ヘテロ乳酸発酵菌

◆非病原性

 

14.リステリアとブタ丹毒菌

A.リステリア属 Genus Listeria

Listeria monocytogenes:ヒトに病原性のあるものはこれのみ。

◆形態:グラム陽性無芽胞短桿菌、周毛性鞭毛

◆病原性:人畜共通感染症

 a)食中毒:反芻動物(ヒツジ、ウシ)乳製品、排泄物による野菜の汚染 (カナダではキャベツが汚染、コールスローによる食中毒)

 b)リステリア症

  1)周産期リステリア症:垂直感染による流産死、胎児敗血症

  2)成人(日和見感染):髄膜炎、敗血症

◆病原因子:listeriolysin O (LLO) 食胞膜を傷害して、菌体を細胞質に脱出させる。

◆治療:抗菌剤に対する感受性は高い。

   アミノベンジルペニシリン、アミノ配糖体、ニューキノロン

B.エリジペロスニックス属 Genus Erysipelothrix

ブタ丹毒菌 E. rhusiopathiae

◆形態:グラム陽性短桿菌、通性嫌気性

◆病原性:ブタ丹毒

  ヒトは感染動物の直接接触により感染:類丹毒→手背に見られる蜂窩織炎

◆治療:抗菌剤に対する感受性は高い。アミノ配糖体には抵抗性

 

15.偏性嫌気性細菌

O2の存在下では生存できない菌で、発酵によりエネルギーを獲得する。

 

2O2-+2H+                    H2O2+O2         2H2O2                   2H2O+O2      

               SOD                              カタラーゼ

            

A.クロストリジウム属 Genus Clostridium

(1)破傷風菌 C. tetani

◆形態と性状:グラム陽性桿菌、周毛性鞭毛、芽胞が菌末端にあるため太鼓のばち状の形態 (p.457), 土壌中に存在

◆病原性:

  a)テタノスパスミンが抑制性シナプスを抑制し、強直性痙攀を起こす。

  b)三叉神経支配部の強直頚部体躯四肢:下行性テタヌス

  c)咬筋の痙攀による開口障害(牙関緊急)、体躯と四肢筋の痙攀による後弓反張

  d)新生児破傷風:出産時の不適切な臍帯の処理

◆予防と治療

 DPT三種混合ワクチン

 治療(1)破傷風免疫ヒトグロブリン抗毒素、(2)抗菌剤:ペニシリン、(3)対症療法:筋弛緩剤、呼吸器系、循環器系の全身管理

 

(2)ボツリヌス菌 C. botulinum

◆性状:グラム陽性桿菌、周毛性鞭毛、世界中の土壌、河川、湖沼に分布、

◆病原性:ボツリヌス毒素A〜Gの7型、ヒト:A, B, E, F型、ウシ:C型

1)ボツリヌス食中毒:ソーセージ、薫製、真空パック、缶詰などで本菌が嫌気下で増殖し、外毒素を産生。腸管より吸収され、神経筋接合部に働き、アセチルコリン分泌を抑制弛緩性痲痺球麻痺、呼吸筋痲痺、心停止にて死亡

 いずし(東北地方)、真空パック辛子蓮根(熊本)、輸入キャビア瓶詰(宮崎)

2)創傷ボツリヌス症:滲出性炎症、発熱

3)乳児ボツリヌス症:乳児突然死症候群sudden infant death syndrome(SIDS)の一因となる。経口感染便秘、元気がなくなる、長時間眠り続ける。

 蜂蜜が原因となることが多い→1才未満の乳児には与えない。

◆治療

1)抗毒素血清、2)残存毒素の除去:胃洗浄、浣腸、下剤投与、3)呼吸管理

 

(3) ウエルシュ菌 C.perfringens

◆形態:大型グラム陰性桿菌、菌体中央または一端に近いところに芽胞を形成

◆毒素:major antigens ; a, b, e,  iの4種、これらの産生パターンによりA〜Eの5型に分けられる。ヒトの病原菌はほとんどA型

 minor antigens; g, d, h, q (溶血素)、k(コラゲナーゼ)、l(プロテアーゼ)、m(ヒアルロニダーゼ)、n(DNase)

 ☆  a毒素:レシチナーゼ、卵黄含有培地を白濁させる(LV反応、レシチナーゼ反応)

◆病原性

 1)ガス壊疽:外傷部位の嫌気的条件で増殖多くの外毒素、酵素が産生される。壊死巣の急速な拡大、悪臭のガス発生、発熱

 C. novyi, C. septicum, C. bifermentans, C. histolyticumによっても起きる。

2)食中毒:加熱した肉料理芽胞が料理の冷却過程で活発に発芽、増殖する。大量に摂取された本菌が腸管内で再び芽胞形成するときエンテロトキシン産生下痢、腹痛(急性腸炎)1〜2日で自然治癒

◆診断:創部滲出液のグラム染色→大型のグラム陽性桿菌

 

◆治療:

1)ガス壊疽:a)壊死巣の外科的切除(デブリードマン)、b)抗菌剤(ペニシリンなど)、c)高圧酸素療法、d)肢切断 amputation

2)食中毒:自然治癒するので対症療法のみ

 

(4)クロストリジウム・ディフィシレ C. difficile

◆形態と性状:グラム陽性桿菌、亜端在性の楕円形の芽胞、選択培地(CCFA) で辺縁不整の菊花状集落 (p.468)

◆病原性

1)偽膜性腸炎 pseudomembranous colitis (PMC)

2)抗生物質随伴下痢症 antibiotic-associated diarrhea (AAD)

抗菌剤(クリンダマイシン、リンコマイシン、ペニシリン、セファロスポリンなど)の投与→腸内細菌叢の乱れ、菌交代症→本菌の増殖→A毒素、B毒素の産生発熱、腹痛、下痢、偽膜形成

◆治療

1)原因抗菌剤の中止

2)バンコマイシン、メトロニダゾール等の投与

 

B.バクテロイデスとその他の無芽胞偏性嫌気性菌

(1)バクテロイデス属 Genus Bacteroides

正常細菌叢(フローラ)構成菌、嫌気性菌感染症の原因菌の中で最も頻度が高い(50%以上)

フラジリス菌 B. fragilis

◆形態:グラム陰性桿菌、両端鈍円、莢膜(+)

◆病原性:

☆腹部手術、婦人科手術後内因感染により、敗血症、脳膿瘍、肝膿瘍、肺化膿症を引き起こす。

☆プロテアーゼ、DNase, ヘパリナーゼ、ノイラミニダーゼなど、多くの分解酵素を産生する。

◆培養:血液寒天培地、GAM培地で円形で平滑な灰白色の集落

◆予防と治療

☆腹部手術、婦人科手術の際には抗菌剤を予防投与する。

b-ラクタマーゼを産生するペニシリン、第一、第二世代セフェム系の効果は少ないイミペネム、セファマイシン、クリンダマイシン、テトラサイクリンを使用

 

(2)プレボテラ属 Genus Prevotella

P. melaninogenicus, P. oralis, P. disiens, P. bivius, P. buccale

プロトポルフィリン産生性→プリトヘミン(血液寒天培地)→黒色集落

◆病原性:口腔内から検出、内因性感染

☆歯周病、歯槽膿漏、歯肉炎(口腔内感染症)

☆ボレリア、フゾバクテリウムとの混合感染→ワンサンアンギーナVincent's angina(口腔内潰瘍性疾病)

◆治療:ネオマイシン、ペニシリン、セフェム系に感受性

    カナマイシンに抵抗性

(3)ポルフィロモナス属 Genus Porphyromonas

☆血液寒天培地でプロトヘム産生のため黒色集落

☆腸内フローラ、腟内フローラの構成細菌

☆腸管、女性性器からの内因性感染

 

(4)フゾバクテリウム属 Genus Fusobacterium

◆形態:特徴的な紡錘形fusiformから名前が付けられた。

◆病原性:Prevotella, Borrelia属菌との混合感染によりVincent's anigina(潰瘍性口内炎)を起こす。

(5)バイロフィラ属 Genus Biophila

☆健康人の糞便から検出

☆壊疽性虫垂炎、肛門周囲膿瘍

bーラクタマーゼ陽性、バンコマイシン耐性

(6)レプトトレキア属 Genus Leptotrichia

☆多量の乳酸を産生

☆口腔内に存在、その他腸管、腟にも存在

日和見感染により敗血症

 

16. コリネバクテリウム属 Genus Corynebacterium

1)ジフテリア菌 Corynebacterium diphthertia

◆形態と性状:グラム陽性無芽胞桿菌、V, W, Y字状

  ナイセル染色:一端または両端に異染小体 

◆培養:(1)レフレル培地、(2)鑑別培地:亜テルル酸加血液寒天培地

◆病原性:法定伝染病ジフテリア、幼小児が感染し易い。

 (1)経気道感染

 (2)扁桃、咽喉頭、気管の粘膜で急速に増殖(限局性)

 (3)ジフテリア毒素を産生

 (4)炎症、壊死凝固壊死産物、フィブリン、白血球等が析出

 (5)灰白色の偽膜形成呼吸困難(機械的閉塞による窒息)

 菌は血中に移行しないが、毒素は血中に入る→全身症状

 末梢神経に親和性高いため、一端毒素が結合すると抗毒素は効かない。

 心筋障害、眼球筋、呼吸筋などの麻痺→死亡することも

◆ジフテリア毒素:分子量5.8万、Aフラグメント(3.7万)+Bフラグメント(2.1万)、毒素遺伝子はファージによって担われている溶原化により有毒化

 Aフラグメント:毒性、細胞のリボゾーム上のペプチド延長因子(EF-2)をADPリボシル化することにより蛋白質合成を阻害する。

 Bフラグメント:受容体への結合

◆予防:DPT三種混合ワクチン

 (1)Schick test:毒素による皮内反応

 (2)Molony test:トキソイドによる皮内反応、予防接種による副作用を防止

◆治療:

 (1)血清療法:発病早期に大量投与、ジフテリア後麻痺には無効

 (2)抗菌剤

 

[プロピオニバクテリウム属 Genus Propiomibacterum

グラム陽性無芽胞嫌気性桿菌

多形成、X, Y字型

P. acnes(ニキビ), P. granulosumが代表的な菌。心内膜炎、敗血症の原因 菌

 

17.抗酸菌、マイコバクテリウム属 Genus Mycobacterium

◆分類

 (1)遅延発育群(観察可能な集落を形成するのに1週間以上の培養が必要なもの)

   1)結核菌群:a)結核菌 M. tuberculosis, b)ウシ型菌 M. bovis, c)アフリカ菌 M. africanum, d)ネズミ型菌 M. microti

   2)非定型抗酸菌

   Runyonの分類

   I群 光発色菌群:M. marinum, M. kansasii、II群 暗発色菌群:M. scrofulaceum, III群 非発色菌群:M. aviium, M. intracellulare

 (2)迅速発育菌群(1週間以内に集落を形成)

    Runyonの分類 IV群:M. fortuitum. M. chelonei 

 (3)培養困難あるいは不能な菌群

   らい菌 M. leprae, ネズミらい菌 M. lepraemurium, パラ結核菌 M. paratuberculosis

 

1)結核菌 M. tuberculosis

◆形態:グラム陽性桿菌。芽胞、莢膜、鞭毛は無い。

◆染色:結核菌は脂質に富む厚い細胞壁を有するため、染色されにくい。

 しかし、加温などによって一旦染色されると、酸、アルコール、煮沸などで脱色出来ない。→抗酸菌

    Ziehl-Neelsen法 (下図)

Gloria J. Delisle and Lewis Tomalty, Department of Microbiology, Queens University, Kingston, Ontario, Canada、Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

Mycobacterium tuberculosis are seen as acid-fast bacilli when stained with the Zeihl-Neelsen acid-fast stain and viewed at 1,000X magnification. These bacteria were seen in a sputum sample from a patient with active tuberculosis.

 

クリックして下さい

 

 

◆培養:培地に卵、血清、馬鈴薯などを添加する。

 炭素源としてグリセリンが用いられる。

 小川培地、マラカイトグリーン:雑菌の発育を抑える。

 集落形成に4週間ぐらい要する。

 コード形成:病原性と平行する。 (p.491)

◆病原性:全身のあらゆる臓器に結核病変を起こす。

 経気道感染→肺に初感染巣を形成→初感染巣または所属リンパ節(肺門)に限局し、4〜6週で細胞性免疫成立(ツベルクリン反応陽性)宿主抵抗力の低下に伴い肺結核として発症血行性、リンパ行性に転移胸膜(胸膜炎)、骨髄(カリエス)、関節(関節結核)

☆結核菌はマクロファージ内で増殖

☆乾酪壊死

☆粟粒結核:極めて抵抗力の弱い場合

☆開放性結核:結核病巣が気管支とつながる。

☆閉鎖性結核

◆細菌学的診断:

1)喀痰の染色:Ziehl-Neelsenガフキー表

2)培養:小川培地

3)DNAプローブ法

◆予防

 BCG:ウシ型菌の弱毒生ワクチン

 ツベルクリン反応:PPD

◆治療:

1)化学療法:イソニコチン酸ヒドラジド(INH)、リファンピシン(RFP), エタンブトール(EB), ストレプトマイシン(SM), PAS

2)外科療法:肺葉切除、最近では非常に減少した。

 

2)非定型抗酸菌 atypical mycobacterium

◆結核菌以外の抗酸菌で肺結核に似た病気を引き起こす。

◆抗結核剤に対する抵抗性が強く、化学療法は極めて困難。

◆カンサス菌、マリヌム菌、スクロフラセウム菌、フォーチュイタム菌

 

3)らい菌 M. leprae

ハンセン病を起こす。人工培養は困難。アルマジュロ、ヌードマウスに 感染する。

◆形態:結核菌に類似した桿菌。マクロファージの中で球状の緻密な集団を形成する→らい球 lepra globi

◆病原性:感染源;未治療らい腫型患者の鼻汁、皮疹浸出液、母乳→多くは皮膚を介して感染→幼年期に感染するがほとんどは不顕性感染(潜伏期は長い;数十年)

 末梢神経、リンパ、血行を介し全身に広がる(特に皮膚、眼を侵す)

◆病型:

1)らい腫型 lepromatous type (L型):らい菌を無数に含む。レプロミン反応陰性。

2)類結核型(結節型)tuberculoid type (T型):らい菌が極めて少ない。

  レプロミン反応陽性。

3)境界型borderline group (B群)

国際分類

LLBLBBBTTT  5群

 

 

◆診断:患者の鼻汁、病巣の組織液の抗酸性染色を行う。

 レプロミン反応(光田反応):らい結節を食塩中で煮沸して原重量の20倍に希釈、濾過したものを皮内に接種。24〜48時間で発赤、14日後に硬結径で判定。

 

◆治療:DDS(diaminodiphenylsulfone) , リファンピシン(RFP), クロファ ザミン(B663)の併用療法。ニューキノロン系(オフロキサン)

 

18. 放線菌(アクチノマイセス、ノカルジア)

細長い分岐する菌糸を出して発育し、時に断裂して短桿菌状または球状になる。細菌と真菌の中間に位置するが分類上は細菌に属する。

1)アクチノマイセス属 Genus Actinomyces

 放線菌症の病原体、ヒトに病原性のあるもの:アクチノマイセス・イスラレリィイ A. israeliiとアクチノマイセス・ネスランディイ A. naeslundii

◆形態:細長い菌糸状、分岐した菌糸状。V, Y, T型配列や菌塊を形成。

  グラム陽性、非抗酸性

◆培養:グルコース添加ブレインハートインフュージョン寒天、血液寒  天培地

◆病原性:顔面、頚部、胸部、腹部の皮膚に多発する慢性化膿性疾患。

  膿のなかに小さい黄色顆粒状の菌塊(ドルーゼdruse)を形成する。

◆治療:ペニシリンの大量投与、外科的治療

2)ノカルジア属 Genus Nocardia

◆形態:分岐した菌糸状、真菌の発育に類似。グラム陽性、弱抗酸性。

◆培養:サブローブドウ糖寒天培地、血液寒天培地

◆病原性:ノカルジア症、原因菌:ノカルジア・アステロイデス N. asteroides, ノカルジア・ブラジリエンス N. brasiliensis

 ☆経気道感染→肺ノカルジア症(肺結核に類似)

 ☆皮下膿瘍、骨の慢性化膿性病変

◆治療:アミノ配糖体、テトラサイクリン

 

19. スピロヘータ

 らせん状微生物

☆スピロヘータ科 Spirochaetacae

  トレポネーマ属 Treponema (1)梅毒トレポネーマ T. pallidum

                  (2)T. pertenue

                (3)T. carateum

      ボレリア属 Borrelia   (1)回帰熱ボレリア B. recurrentis

                            (2)ライム病ボレリア B. burgdorferi

☆レプトスピラ科 Leptospraceae (1)黄疸出血性レプトスピラL. interogans serovar interohaemorrhagiae

              (2)その他(秋疫A, B, Cレプトスピラ)

1)トリポネーマ属 Genus Treponema

1)梅毒トレポネーマ Treponema pallidum

◆形態:らせん形、中央の軸索を中心に活発な回転運動を行う。

◆培養:不能

◆病原性:梅毒 syphilis,  STD, 輸血後感染

 

1,2期は感染性強い

ゴム腫 gumma:凝固壊死部の周囲に結合織が増生

☆先天性梅毒:経胎盤感染(垂直感染)

 (1)流産、死産

 (2)3徴 trias: ハッチンソン歯、実質性角膜炎、内耳性難聴

◆診断

 1)細菌学的診断:第2期以降は検出困難

 2)血清学的診断

  (1)非特異的反応:カルジオリピン(ウシ心臓由来)を用いる。

    STS: serological test for syphilis、スクリーニングに用いる

           a)ワッセルマン反応:補体結合反応

   b)沈降反応:凝集法、ガラス板法

  ☆生物学的偽陽性 biological false positive: BFP

   らい、伝染性単核球症、肝疾患、膠原病、マラリア、妊娠など

  (2)特異的反応

   a)TPHA 梅毒トレポネーマ赤血球凝集テスト

    トレポネーマ菌体抗原を結合させたヒツジ赤血球+患者血清

   b)FTA-ABS 梅毒トレポネーマ蛍光抗体吸収テスト

    トレポネーマ抗原+患者血清+蛍光標識抗ヒトIgG

 

2)熱帯苺腫トレポネーマTreponema pertenue

熱帯地方にみられるフランベジアfranbesia(苺腫yaws), 小児に経皮感染

3)ピンタトレポネーマTreponema carateum

中南米などの熱帯地方にみられる皮膚病(ピンタpinta)、小児や若年者に経皮感染。STS陽性、TPHA, FTA-ABS陰性

 

2)ボレリア属 Genus Borrelia

シラミやダニによって媒介されるらせん状細菌、24種あり

◆病原性

1)回帰熱ボレリア B. recurrentis

                     発熱期(403〜4日)と解熱期(4〜10日)が繰り返される。

   外膜の抗原変異により抗体が無効となり、再燃する。

   シラミ媒介性:致死率40%以上、ダニ媒介性:5%

2)ライム病 Lyme disease

   B. burgdorferi の感染による。1970年代米国コネチカット州ライム地方の風土病、マダニによって媒介される。

 

Jeffrey Nelson, Rush University, Chicago, Ill., USA

Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

 ☆本症の発症には遺伝要因が関与する。HLA-DR4, 3

3)ワンサンアンギーナ Vincent's angina

   B. vincentii+口腔内フゾバクテリウム+プレボテラ属菌

 混合感染

◆治療:ペニシリン、セファロスポリン、テトラサイクリンなど

 

レプトスピラ科 Family Leptospiraceae

レプトスピラ属

L. interrogans200以上の血清型がある。L. interrogans serovar icterohaemorrhagiaeはワイル病 Weil's diseaseの病原体

 

1)黄疸出血性レプトスピラ

◆形態:らせん状、両端または一端が鍵状に屈曲している。(p.533)

◆病原性:ラットが自然宿主→尿管中に定着→尿中に排菌→水中→ヒトの皮膚の傷から侵入→第1期(感染1週)発熱、頭痛、筋肉痛、結膜炎、腹痛、(血中に菌が証明される)2期(感染1〜2週)黄疸、出血、ブドウ膜炎、無菌性髄膜炎、腎不全、心筋炎

◆治療:第1次選択薬:テトラサイクリン

◆予防:ワクチンによる予防可能、ネズミの駆除

 

2)秋疫A, B, C型レプトスピラ

  関東以西の地方病、一般にワイル病より症状が軽い。出血性黄疸を伴わないが、高熱が出る。

 

20マイコプラズマ

  分類 マイコプラズマ目 Order Mycoplasmatales

コレステ

分離基準

病原性

尿素

 

ロール

 

 

 

要求

 

 

要求

 

 

 

 

 

Mycoplasmaceae

+

ヒト、

1種

Mycoplasma

-

69種

 

 

 動物

 

Urealasma

+

2種

Acholepasmaceae

-

ヒト、

-

Achoplasma

-

8種

 

 

 動物

 

 

 

 

Spiroplasmaceae

+

植物、

-

Spiroplasma

-

3種

 

 

昆虫

 

 

 

 

 

 

  形態と性状

  2分裂増殖能を有するグラム陰性菌 

  細胞壁を欠如→多形態性、βラクタム抗生物質に非感受性

  濾過性→最小の細菌

  PPLO培地で、肺炎マイコプラズマM.pneumoniaeは桑実状、他は目玉

  焼fried egg状や乳首nipple状集落を形成(p.542

  通性細胞内寄生性

 

1)肺炎マイコプラズマM.pneumoniae

◇原発性非定型肺炎primary atypical pneumonia (PAP)の病原体

  肺炎の約半数、感冒症候群の約15

  4年周期で流行、秋から冬、

  好発年齢:5〜10

  病像

  肺胞細胞に本菌が侵入→免疫反応を惹起→組織障害→発症

  主症状:発熱、咳嗽、喀痰

  潜伏期:約14

  胸部X線撮影で右下肺野に不均等な陰影が認められることが多い。

  不顕性感染も多い

  診断

[細菌学的]

(1)マイコプラズマ(PPLO)培地

(2)免疫血清による集落形成阻止試験growth inhibition testGIテスト)

(3)L型菌との鑑別(コレステロール要求性、親株の原型株に戻る、G+C 含 

量、生化学的反応)

[血清学的]

◇抗体は感染発症後約2週間で証明できる。

◇ペア血清で4倍以上の抗体上昇(補体結合反応、間接赤血球凝集反応、

ELISA)

◇寒冷赤血球凝集反応(O型赤血球を4℃で凝集)

[PCR]

◆治療:マクロライド系、テトラサイクリン、ニューキノロンを用いる。

  ペニシリン、セファロスポリン系は無効。

 

21リケッチアRickettsia

偏性細胞内寄生性(例外:ロシャリメア属)

グラム陰性球桿菌

)種類:(1)リケッチアRickettsia属、(2)ロシャリメアRochalimaea属、

3)コクシェラCoxiella属、(4)エールリッヒアhrlichia

5)バルトメラBartonella

)形態:

グラム陰性、多形成で球状〜球桿菌状

ギムザGiemsa染色で青色に、マキャベロMacchiavello染色で赤色に染ま

る。

リケッチャの電顕像:Vsevolod Popov and David H. Walker, University of Texas Medical Branch at Galveston, Galveston, Tex., USA

Licensed for use, ASM MicrobeLibrary

 

)増殖

◇動物:マウス、ラット、ウサギ、モルモット、サル

Neill-Mooser scrotal reaction:モルモット腹腔に接種→陰嚢の発赤、

腫脹

            培養:発育鶏卵の卵黄嚢、培養細胞(40℃より32℃でよく発育)

4)化学的性状

◇核酸:RNA:DNA=3:1

◇細胞壁:ムラミル酸を含むペプチドグリカン

◇細胞膜の異常な透過性:宿主細胞外では極めて不安定

5)薬剤感受性

◇テトラサイクリン、クロラムフェニコール(実際には使えない)が有効

◇サルファ剤、β-ラクタム系、アミノ配糖体系は無効

◇消毒薬、熱、乾燥に不安定(例外:Q熱リケッチアは60℃、30分の処理に抵抗、乾燥に強い)

)臨床症状

(1)発疹チフス(R.prowazekii)1812年ナポレオン軍のモスクワからの敗退の原因となった。日本では第二次世界大戦直後に流行。

皮膚、脳、心臓に親和性

潜伏期(1-2週)→高熱、悪寒(10-15日持続)→発熱後5日以内に全身に発疹

重症例:出血疹、中枢神経障害(意識障害)、循環不全、腎不全

(2)発疹熱(R.typhi):軽度の発疹チフス症状、重症例は無い。

(3)紅斑熱群:ロッキー山紅斑熱(R.rickettsii),シベリアマダニチフス(R. sibirica),ボタン熱(R.conorii),クイーンズランドマダニチフス(R.australis),リケッチア痘(R.akari)

◇発疹チフス様症状:潜伏期が短い、手掌、足蹠にも発疹、リケッチア痘は軽症

(4)恙虫病(R.tsutsugamushi)

◇ダニの咬傷部位→黒色痂皮に被われた潰瘍

◇発熱→2-4日後に発疹→全身リンパ節腫脹

(5)Q熱(Coxiella burnelii):インフルエンザ様症状、間質性肺炎、発疹(−)

(6)塹壕熱(Rochalimaea quintana):第一次大戦後、東部戦線で流行

  発熱、筋肉痛、バラ疹:再発を繰り返す(5-day  fever)

(7)鏡熱(熊本県)、日向熱(宮崎県)(Ehrlichia sennetsu

3大主徴:発熱、リンパ節腫大、単核球増多→伝染性単核症(腺熱)様

)疫学

(1)発疹チフス

保菌動物:ヒト、ベクター、コロモジラミ

  Brill-Zinsser病:回帰発症

(2)発疹熱

保菌動物:齧歯類、ベクター:ネズミノミ

(3) 恙虫病

保菌動物:ノネズミ、ベクター、ダニ(ツツガムシ)

東南アジア地域

古典的恙虫病→(第2次大戦後)新型恙虫病:多発、比較的軽症

古典的恙虫病:アカツツガムシ[流行地]秋田、山形、新潟

[流行時期]夏

新型恙虫病:フトゲツツガムシ、タテツツガムシ[流行地]北海道

を除く全国各地[流行時期]初夏、秋

 

(4)ロッキー山紅斑熱

経卵感染:ダニ→ダニ、 ダニ→ヒト、 ダニ→イヌ、 ウサギ、ノネズミ→ダニ→ヒト

(5)Q

ダニ→家畜→乾燥した排泄物→気道感染→ヒト

ダニ→家畜→乾燥した排泄物→乳製品(経口感染)→ヒト

(6)塹壕熱

  ヒト→シラミ→ヒト

8)免疫

終生免疫:液性+細胞性免疫

免疫が不完全→再感染、又は再発→Brill

9)診断

(1)Weil-Felix反応:プロテウス菌はリケッチアと共通抗原を持つ

OX-19,OX-2:発疹チフス群、紅斑熱リケッチア

OX-K:恙虫病

必ずしも正確でない→参考程度

(2)Neill-Mooser反応

(3)補体結合(CF)反応:最も広く使われている。

群特異性:感染卵黄嚢のエーテル抽出抗原

種特異性:精製リケッチア抗原(Gilliam,Karp,Kato,Shimokosi,etc.

(4)蛍光抗体法:感染培養細胞

(5)酵素抗体(ELISA)法

10)予防:節足動物、ネズミの駆除。ワクチン

11)治療:テトラサイクリン、リファンピシンが有効。

ペニシリン、セファロスポリン、アミノ配糖体系は無効

22クラミジア Chlamydia

◇偏性細胞内寄生性細菌:エネルギー産生系が欠損

◇細胞壁+

◇リボゾーム

◇抗生物質に感受性

1)分類:Genus Chlamydia

生物型

宿主域

封入体、

血清型

NAの

ヒトの

 

 

 

グリコー

 

GC含量

疾患

 

 

 

ゲン有無

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.trachokatis

Trachoma

ヒト

疎、+

15種

42

ヒト→ヒト伝播

 

 

 

 

(A-K)

 

トラコーマ、封

 

 

 

 

 

 

入体結膜炎、非

 

 

 

 

 

 

淋菌性尿道炎、

 

 

 

 

 

 

子宮頚管炎

 

LGV

ヒト

疎、-

4種

 

性病性リンパ肉

 

 

 

 

(L1-L3)

 

芽腫

 

Mouse

マウス

疎、+

 

 

 

.psittaci

 

トリ、

密、+

>6種

40

鳥類、哺乳類の

 

 

哺乳類

 

 

 

感染症

 

 

 

 

 

 

肺炎(オウム病)

 

 

 

 

 

 

気管支炎

.pneumoniae

 

ヒト

1種

39

ヒト→ヒト伝播

 

 

 

 

 

 

肺炎、気管支炎

 

2)一般性状

(1)形態、増殖環

基本小体elementary body(EB):球形、径0.2μm

網様体(網状粒子)reticular  body(RB):不整形、大型、径0.5-1.0μm

基本小体(感染性)→食菌により宿主細胞の食胞内に寄生→網様体へ

転換→増殖(封入体形成)→基本小体へ成熟→宿主細胞の破壊による

放出

1増殖環:48-60時間

Giemsa染色:基本小体は赤紫色、網様体は青色に染まる

(2)化学組成

エネルギー産生系(−)

基本小体 DNA:RNA=1:1

網様体  DNA:RNA=1:4

3)分離(増殖)

発育鶏卵卵黄内接種

培養細胞(McCoy, HeLa)

4)抗原:細胞壁

F,FITCで検出

属共通抗原:クラミジア全て、特異抗原:血清型

5)クラミジア感染症

(1)トラコーマクラミジア. trachomatis

a)トラコーマtrachoma   宿主:ヒト

眼→間接接触(指、タオルなど)→急性結膜炎→慢性に移行:結膜

の肥厚、混濁、濾胞形成、角膜への毛細血管の侵入(パンヌス)→

結膜の瘢痕、萎縮→失明

現在は日本ではほとんどみられない

アフリカ、アジア地域では子供の眼にたかるハエ(eye-seeking flies)

増加と流行に関連がみられる。2年毎に流行。

血清型はA,B,Cによるものが多い

)封入体結膜炎inclusion conjunctivitis:瘢痕形成やパンヌスが軽微か欠如する。

(成人)生殖器→指、タオルなど→眼

(新生児)産道→眼:下眼瞼の急性化膿性結膜炎

)泌尿生殖器感染症:STD

◇非淋菌性尿道炎nongoccocal urethritis(NGU)の約半数

不顕性感染が多い

)性病性(鼠径)リンパ肉芽腫lymphogranuloma venereu

◇熱帯地方、現在では稀

STD、感染後 数日〜数週→外陰部、肛門、直腸:小丘疹、小胞疹→

潰瘍→2-3日後に治癒→鼠径部リンパ節腫大

診断:不活化クラミジアによる比内反応→Frei反応→特異性が低い

 

(2)オウム病クラミジアC.psittaci

人畜共通感染症:オウム病psittacosis,トリ病ornithosis

哺乳類(家畜、実験小動物、コアラなど)、魚介類にも感染が認められる。

セキセイインコからの感染例多い。

感染鳥の排泄物の吸入により感染

潜伏期 1-2週→発熱、頭痛、上気道炎→原発性異型肺炎

 

(3)肺炎クラミジアC.pneumoniae

ヒトが自然宿主、ヒト→ヒトへ感染

呼吸器感染症:上気道炎、気管支炎、肺炎

症状:乾性咳嗽、胸痛

鑑別診断:マイコプラズマ、ウイルス感染症→抗体価測定、分離、

抗原の検出

抗体価保有率高い:日本では50

虚血性心疾患に関与?←冠動脈のアテローム病変部から高率に検出

される。

 

6)診断

(1)分離培養

(2)抗原:モノクロナール抗体

(3)血清抗体価

 

7)治療

テトラサイクリン、ニューキノロン系の抗菌剤を用いる。

ペニシリン系、アミノ配糖体系は無効