【その詳細】 私たちは母子手帳からの情報に基づく研究から、自閉症児の頭囲の発育が定型発達児と異なる軌跡を描くことを確認しました。このことは、自閉症の脳に神経の発達や成熟過程に障害があることを示唆しています。さらに、私たちは、父親が出生時高齢であればあるほど、自閉症罹患の危険率が高まることを確かめました。このことから、de novo mutationが自閉症の成因に関連していることが窺われました。
【その詳細】 ペロスピロンは日本で開発された新規抗精神病薬で、in vitro ではドパミンD2及びセロトニン2A受容体に高い親和性を有していることが知られていました。しかし、ヒト in vivo における同薬の脳内薬理動態については不明でした。そこで私たちは、PETを用いて同薬の脳内薬理動態を調査しました。健常男性を対象にペロスピロン8mgを内服後のドパミンD2及びセロトニン2A受容体の占有率を算出し、また、同薬の血中濃度と各受容体占有率の関連について検討することにより、同薬の薬理学的特徴を調査しました。各受容体占有率実測値より得た血中濃度-占有率予想曲線から、ペロスピロンはドパミンD2受容体占有率よりセロトニン受容体占有率の方が大きいことが示されました。この結果から、ペロスピロンは非定型抗精神病薬の特徴を有していることがヒトで初めて明らかとなりました。