産業構造の変革による大量生産・ 大量消費時代の到来とともに、先進国の人々は豊かな生活を手に入れました。しかし、利益優先の社会が進展するにつれ、多くの企業では、高い目標やノルマを 設定した目標管理マネジメントが布かれたり、成果に応じた報酬体系が採用されたり、また、複雑な人間関係などの軋轢で「強いストレス」を感じる機会が増えています。このような社会の変化とともに、 現在、うつ病をはじめとする精神障害は増加傾向と言われ、社会問題にまでなっています。
また、医療の進歩とともに我々の平均寿命は年々、長寿化し、世界保健機関(WHO) が2006年4月に発表した「 The World Health Report2006(世界保健報告2006)」によると、2004年時点で日本は世界一の長寿国であり、その平均寿命は82歳(男女総合)となっています。このような長寿化社会の到来により、10年後には認知症高齢者が300万人にも及ぶと推測されています。これら長寿化社会の到来に対し、精神科医療に対する要望や期待が高まってまいりました。
このほかにも文明の高度化は摂食障害やPTSDなど様々な新しい分野の症状を発生させ続けています。精神科医療は医療分野における社会的要請というよりも、我々人類の未来を担う、重要な研究分野となっているのです。
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