さて、精神科治療学は薬物療法と精神療法から成り立っています。薬物療法の基本は3か月間で学ぶことができます。医学教育を受けてきた者には、それほど難しいことではありません。しかし、精神療法の体得には数年を要します。表2に精神療法を含めてないのは、そのような理由によります。ですが、浜松医科大学で研修する場合には、精神療法の基礎、あるいは精神療法の精神といったものを学ぶことができます。私どもは、神経症に対する治療法として森田療法を用いており、この治療法についての十分の実績と経験があります。森田療法は認知療法、行動療法と通じるところが多く、森田療法の学習を通して精神療法の基礎を学ぶことができます。
6 か月間を選んだ場合には、より深い治療内容と診断内容について学ぶことができます。具体的には、摂食障害の患者さんを受け持ち、かなり高度の精神療法を用いて治療にあたり、また、統合失調症の患者さんの社会復帰や精神科リハビリテーションを実践して頂きます。自閉症や注意欠陥多動性障害などの児童期の疾患も経験することになるでしょう。 |