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研究内容

充実した研修内容

 下の表1 をご覧下さい。厚生労働省は、2万人以上の入院患者さんがいる疾患をA、2万人以上の外来患者さんがいる疾患をBとしています。要するに日常的に遭遇する、ありふれた疾患ということです。3か月間の精神科研修を選択した場合には、これらの疾患を中心にみていくことになります。主治医として、指導医のもとで実際の治療にあたります。このようにして、表2の内容を習得することができます。表2から分かるように、3か月間の研修により診断と薬物療法の基礎、そして、精神科医療のおおよその枠組みを学ぶことができます。
表1. 経験が求められる精神科疾患あるいは病態
 
症状精神病 (せん妄)  
痴呆 A
アルコール依存症  
気分障害 (うつ病、躁うつ病) A
統合失調症 (精神分裂病) A
不安障害 (パニック障害)  
身体表現性障害、ストレス関連障害 B

表2. 精神科研修 (3か月) で学ぶ内容
 
1 状態像の把握と診断手続き (操作的診断法を含む)
 精神科診断学の基礎となる症状学を学び、その実際の運用を学ぶ。
2 抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬の用い方
 精神薬理学的知識を習得し、副作用を理解した上での運用を学ぶ。
3 コミュニケーション能力の獲得
 言葉使い、服装、しぐさや態度 (視線、表情など) がコミュニケーションを形成するための基本であり、共感を示すとは具体的にはどのようなことなのか、指導を受けながら経験として学ぶ。
4 精神保健福祉法
 患者の隔離と拘束は精神科病床においてのみ許されている。その根拠となる精神保健福祉法の精神を学び、精神科医療が人権尊重のもとに行われていることを学ぶ。
5 偏見の克服
 精神疾患の科学的理解により精神科に対する偏見を軽減できることを学ぶ。

 さて、精神科治療学は薬物療法精神療法から成り立っています。薬物療法の基本は3か月間で学ぶことができます。医学教育を受けてきた者には、それほど難しいことではありません。しかし、精神療法の体得には数年を要します。表2に精神療法を含めてないのは、そのような理由によります。ですが、浜松医科大学で研修する場合には、精神療法の基礎、あるいは精神療法の精神といったものを学ぶことができます。私どもは、神経症に対する治療法として森田療法を用いており、この治療法についての十分の実績と経験があります。森田療法は認知療法、行動療法と通じるところが多く、森田療法の学習を通して精神療法の基礎を学ぶことができます。

 6 か月間を選んだ場合には、より深い治療内容と診断内容について学ぶことができます。具体的には、摂食障害の患者さんを受け持ち、かなり高度の精神療法を用いて治療にあたり、また、統合失調症の患者さんの社会復帰や精神科リハビリテーションを実践して頂きます。自閉症や注意欠陥多動性障害などの児童期の疾患も経験することになるでしょう。

 
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