静岡県泌尿器科医会

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目次

 1. 静岡県泌尿器科医会の歴史
 2. 現在の静岡県泌尿器科医会
 3. 最近の活動

1. 静岡県泌尿器科医会の歴史

 昭和29年7月、静岡県医師会副会長の高野啓作先生によって皮膚泌尿器科医会が創立された。このように、各専門医会は県医師会の下部組織として結成され るのが通例であり、現在も当泌尿器科医会は県医師会の指導と援助のもとに活動を行っている。
 昭和37年7月、八田栄造先生が静岡県立中央病院に初代泌尿器科医長として就任した。先生の回顧によれば、当時、静岡県内には何人かの泌尿器科医がいた が、静岡市内には泌尿器科専門医は皆無に近い状況だった。そのため結核、癌、腎不全、重症感染症等の誤診症例が極めて多く、救命できるはずの患者が他界し ていた。先生の診た第1例も前立腺肥大による慢性尿閉が原因となって、腎不全のため受診2日目に死亡したという。この、あまりにも悲惨な状況が泌尿器科専 門医会を発足させる動機になったとのことである。
 その後、皮膚科医が会員数からも臨床検討例からも圧倒的ななかで、泌尿器科を中心として診療を行っている医師の間から泌尿器科医会の独立の声が次第に高 まっていった。
 泌尿器科医会の独立を認める雰囲気はなかなか生まれなかったが、国立静岡病院に北村精一先生(東大卒、長崎大学名誉教授、皮膚科)が院長として赴任され てから、この問題に理解を示してくれるようになった。
 1969(昭和44)年2月1日、八田栄造先生を中心として、国立熱海の浅野、沼津市立の関、蒲原の福田、静岡厚生の塩、志太の昼間、遠州綜合の須山先 生が集まって設立準備委員会をもち、とりあえず泌尿器科症例検討会を発足させることになった。
 会員の親睦と臨床症例の検討を目的として、他科を標榜する医師の加入も認めることとして、1月下旬最終土曜に東部、6月上旬第1土曜日中部、11月下旬 最終土曜日西部で午後3ー6時に開催、会費年間200円、会は可及的質素に行うことになった。このとき、日本泌尿器科学会静岡地方会への発展の可能性も述 べられている。第1回検討会は同年6月7日、県立中央病院講堂において行われた。同11月30日の皮膚泌尿器科医会総会において、当分年1回の総会は合同 で、研修会は別個に行い、いずれ両者は分離することで了解が得られた。
 1971年12月4日の総会におけるアンケート調査の報告では、現状維持13、例会分離・総会合同13、完全分離35。また、分離するなら皮膚科に所属 43、泌尿器科に所属11、両科に所属17であった。
 1972年6月24日の第44回例会における臨時総会において、北村精一、磯部泰輔両先生の提案で投票が行われ、完全分離運営案が51対12で成立、会 員は皮膚科41、泌尿器科11、両科に所属14に分かれ、財産も会員数に応じて分割し、ここに発展的分離がなされた。
 その後、泌尿器科を新たに開設する病院が増え、また浜松医科大学新設にともない1977年には付属病院が開設され、これらの相乗効果によって泌尿器科医 会も今日の発展をみるようになった。
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静岡県皮膚科泌尿器科医会
十一年のあゆみから
 本会は昭和二十九年七月皮膚科泌尿器科専門医有志が集って、広く県下に同志を呼びかけ医政特に社会保険医療に関して各自の意見を交換し、旁々医学研究を 兼ね会員懇親の目的を以て発足しました。
 その頃既に他の専門科でも同様の趣旨で会が出来ていました。
 総会は年に一回権威ある講師を招いて講演会を催し、各自の診断不明の患者を持ちより示教を仰ぎ又保険医療に就いても懇談しました。
 当初はこの外に一回位小会を開き一例報告、写真供覧等で集談会を催した事もありました。
 会の運営については六ケ敷い規約等は設けず年額二百円と定め総会には其時の実費を據出していただきました。御互のための会であるから誰れ彼れと云うでな く自然に世話人数名が奉仕して居ります。

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初期の活動の記録

第1回講演会 1954(S29)年7月4日 静岡日赤3階講堂
講演 ワゼクトミー(男子避妊法)に就いて
金子栄寿 慶大助教授

第2回講演会 1955年5月29日 静岡県医師会館講堂
講演 泌尿器科の手術(Scheele式小腸環・膀胱吻合術兼尿管・腸・膀胱吻合術の天然色映画供覧と解説)
楠 隆光 新潟大学教授

第3回講演会 1956年12月2日 静岡日赤3階講堂
講演 尋常性座瘡に就いて
安田利顕 関東逓信病院部長

第4回講演会 1957年12月8日 静岡クラブ
湿疹・皮膚炎の治療を中心として
加納魁一郎 名古屋大学教授

第5回講演会 1958年12月6日 静岡クラブ
細菌の皮膚疾患治療、湿疹を中心として
北村包彦 東京大学教授

第6回講演会 1959年12月6日 静岡クラブ
細菌の副腎皮質ホルモンと膏薬療法に就いて
小堀辰治 東京逓信病院部長

第7回講演会 1960年12月4日 静岡クラブ
皮膚疾患の膏薬並びに食餌療法
土肥淳一郎 慈恵医大教授

第8回講演会 1961年12月26日 静岡クラブ
湿疹及び湿疹様疾患の診断と治療
川村太郎 東京大学教授

第9回講演会 1962年12月2日 静岡クラブ
湿疹様疾患の治療
土肥淳一郎 慈恵医大教授

第10回講演会 1963年12月8日 静岡クラブ
顔面の皮膚疾患に就いて
安田利顕 関東逓信病院部長

11周年記念講演会 1964年12月13日 静岡県医師会館講堂
 日本医師会医学補修講座として県医師会と共催
水虫の臨床 高橋吉定 東北大学教授
性分化の異常 高安久雄 東京大学教授

1970年3月14日 例会を皮膚科と泌尿器科別会場とした
1971年12月4日 総会で分離案を審議したが結論は保留された
1972年5月18日 役員会で分離案を審議
1972年6月24日 第44回臨時総会 北村精一、磯部泰輔両先生の発議で投票し、分離案が成立した
1972年10月10日 臨時総会 会則試案を作成
1972年12月9日 総会 会則が決定され会員を募集、役員を選出
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