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献腎移植を希望する方へ

 慢性腎不全で、腎を提供して頂ける家族がないけれど腎移植を受けたいという希望のある方は、あらかじめ登録しておく必要があります。

登録の方法
 1995年から日本の制度が変わり、(社)日本腎臓移植ネットワークという組織ができ、さらにいわゆる脳死法案、臓器移植法が成立したために、この組織は他の臓器も取り扱うことになり、1997年10月から(社)日本臓器移植ネットワークという組織に改組されました。静岡県は東海北陸ブロックに属しており、名古屋に本部があります。全体の本部は東京です。静岡県で組織適合性(HLA)検査を担当するのは県立総合病院になりました。

 献腎移植の登録を希望する場合は、臓器移植ネットワークに以下の手続きをして下さい。

1)まず、あなたが透析またはCAPDを受けている施設に常備してある「献腎移植登録用紙」に必要事項を記入して下さい。
 検査データーなどは主治医の先生に記入してもらって下さい。

2)登録用紙を持参して、静岡県下の移植病院を受診して下さい。
 静岡県の腎移植施設は、
   浜松医大泌尿器科
   掛川市立総合病院移植外科
   榛原総合病院泌尿器科
   藤枝市立総合病院泌尿器科
   焼津市立総合病院泌尿器科
   静岡市立静岡病院泌尿器科
   静岡県立総合病院泌尿器科
   静岡済生会総合病院泌尿器科
   社会保険三島病院泌尿器科     の9施設です。
 これらの病院は日本臓器移植ネットワークに年間何万円の会費を払って、登録しています。

3)移植病院で献腎移植の説明を聞いた後、登録用紙に残っている空欄の記入を移植医にしてもらいます。移植手術を希望する施設名もこのとき記入します。

4)献腎移植の新規登録には、日本臓器移植ネットワークに支払う3万円とHLA検査料5千円の合計3万5千円が必要です。それぞれの振込用紙は移植施設においてありますので、これを使用して登録料を振り込んで下さい。
 現在、日本臓器移植ネットワークの静岡県立病院HLAセンターへの払い込みは、いったん静岡県腎臓バンクが受け取って、これに腎臓バンクからの1万円の補助金を添えてHLAセンターに払い込んでいます。また、生活保護者や、生活貧窮のために非課税および健康保険料、国民年金掛け金の免除を受けているひとに対しては、5千円についても県腎臓バンクが補助していますので、証明するものをお持ちください。ネットワークの新規3万円、再登録5千円の登録料も、免除されます。

  5)つぎに、振り込み領収書のコピーと記入済みの献腎移植登録用紙を持参して、静岡県立総合病院を受診し、HLAの検査を受けて下さい。ここまでの手続きで不明な点は、移植施設で説明してくれます。

6)登録料の支払い、HLA検査終了で、登録手続きは完了です。あなたのデーターは、全国統一のネットワークのコンピューターに自動的に登録されます。移植希望登録を行うと、次の年から1年に1回の再登録、血清の保存が必要になります。再登録については、うっかり忘れていても、静岡県の場合は静岡県腎臓バンクからあなたが透析を受けている施設に、再登録が必要ですという通知が行きます。再登録の費用はネットワーク再登録料5千円、検査料5千円の合計1万円かかります。振込用紙は透析施設にあります。再登録の場合の血液は静岡県立総合病院に行くか、透析施設で採血してもらって郵送してください。

腎の提供があったとき
 腎の提供のはなしがあると、東海北陸ブロックセンターで登録リストからABO血液型とHLA(組織適合性)の合っている方を何人か選び、適合度のよい方から順番を決めます。こうして候補者が決まったら、ブロックセンターからあなたに、実際に今回の腎移植を希望するか確認する連絡があります。あなたが移植を希望するということになると、静岡県の腎移植担当者(現在は浜松医大の鈴木和雄助教授)にブロックセンターから連絡が入ります。ここから、患者さん、透析施設、希望する移植病院に連絡が行きます。最終的には、あなたに移植施設から直接連絡がいき、あすの何時までに入院してくださいなどという具体的な指示があります。

 ブロックセンターではその間に、保存してあったあなたの血液と、提供する方の血液とで直接に交差試験(クロスマッチ)を行って、異常な反応が起きないことを確かめます。このときにあなたの血液が保存してなかったということになると交差試験ができないので、年に1回採血して新しい血液をあずけておく必要があるのです。これはすでに説明したように、透析施設で採血して、静岡県立総合病院に郵送してくれれば結構です。

 辞退するひとや交差試験が陽性なために移植を中止するひとがあることを考えて、献腎移植の連絡はふたつの腎に対してふたりだけでなく、順位が3番目や4番目の方にも伝えられます。そのときは、3番目だけれど可能性は非常に高いなどと、細かい情報が伝えられます。

腎の提供を受けられる可能性
 現在のところ、献腎移植を受けられる可能性は、残念ながら非常に低いというのが実状です。静岡県で現在透析を受けている方は5,000人を越え、移植を希望して登録しているひとが約700人、このうち実際に腎の提供を受けられたひとは年間10人に届きません。しかし、提供はHLAの適合度によって決められますので、運がよければ登録後すぐに腎の提供を受けられるという可能性もあります。

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