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腎結石・尿管結石の治療
浜松医大講師 牛山知己 うしやまともみ
(静岡新聞 1997.4.2 医療技術の最先端47 から全面的に修正しました)
腎結石や尿管結石に対する外科的治療法は、最近の約15年間で大きく変化してきました。
内視鏡手術
従来は尿管の下のほうにある小さい結石を内視鏡下にバスケットで捕らえるくらいで、一般には皮膚を切開して結石をとりだす手術が行われていました。
1970年代末から腎瘻といって、わき腹の皮膚に穴をあけて、腎実質を通して腎盂に内視鏡を入れて、ここから結石をとりだす経皮的手術が開始されました。さらに1980年代はじめには、尿道から膀胱鏡を使って、細い内視鏡を尿管に挿入し結石を摘出する経尿道的手術も始められた。当初、経尿道的に挿入する尿管鏡には金属製の硬性鏡が用いられたが、1985年からファイバースコープによる治療を当科が開始しました。
経尿道的砕石術では、内視鏡を尿管、さらには腎盂まで挿入します。比較的内視鏡の入りやすい下部尿管(尿管の下1/3)には硬性鏡、中部尿管より上方にはファイバースコープを主に用いています。これらの内視鏡も現在では改良がすすんでいて、ファイバースコープは当初、直径4.5mmだったのが、最近では直径2.5mmのものが使用できるようになっっています。
内視鏡で結石を見つけたらこれを破砕して細かくするのですが、そのためのエネルギーも、最近は破砕力が強力で尿路粘膜にはほとんど損傷を与えないパルス色素レーザーが使用され、安全で確実な破砕が可能となっています。当科では今までに約400件の経尿道的砕石術を施行しており、これは世界的にみても一流の実績といってよいでしょう。
体外衝撃波結石破砕術:ESWL
現在では結石の治療のほとんどは、体外から衝撃波を当て結石を砕く体外衝撃波結石破砕術(ESWL)によって行われています。この機械はドイツで開発され、本邦では1988年以後急速に普及しました。
当科では1993年からESWL治療を開始し、腎結石や尿管結石に対して外来通院でのESWL治療を第一選択としています。しかし、大きい結石、硬い結石や、長期間嵌頓している結石はESWLを繰り返し行ってもなかなか破砕できません。当科ではもともと経尿道的手術で結石を破砕する方法(経尿道的砕石術)が得意でしたので、ESWLにうまく組み合わせて効率よく結石をこわすようにしています。
このようにして、現在ではほとんどの腎結石、尿管結石がESWLと内視鏡的砕石術により治療可能となっています。尿路結石に対する内視鏡的治療は、県内では当大学病院をはじめ、焼津市立総合病院、聖隷三方原病院などで積極的に行われており、良好な成績が報告されています。
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